NPO法人尾州人材育成機構が運営する「尾州・テキスタイル・カレッジ」は2002年開講以来20年、その受講生の延べ総数は3,800名となりました。 繊維・テキスタイル・アパレル業界で主に企画営業や販売の業務に携わる皆さんが、産地のモノづくりの現場に触れながらテキスタイルの技法や企画の基礎を学ぶことを趣旨としています。受講生は経験豊富な講師陣が行う懇切な講義内容を工場視察によって理解を深めることができます。

尾州産地の特性からウール等の天然繊維を中心としたテキスタイルに焦点を合わせた講座内容ですが、近年は天然、合成、再生素材等を複合したテキスタイルも大変多く見られます。

しかし前提として理解しなければいけない事は、素材は何の為に、誰のために作られるのか？という事と同時に、マーケットとどの様な関連性が有るのかという視点だと考えます。その様な視点からテキスタイルを捉えなければ人々の生活の一助にはならないと考えます。マーケットの流れを知り、そして将来の流れの仮説を立て、オリジナル性の高い素材を創造していくことが非常に大切と考えます。

また、近年急速に地球環境に優しいエコ商材や持続可能な社会を目指すサステナブル商材に脚光が浴びています。それではいったいエコ商材と言う意味は、サステナブル商材と言う意味はどの様な事なのか、また、サステナブルな社会を形成する為にはテキスタイル分野では何を基軸に行えば良いかも重要な課題と考えます。

求められているのは全てマーケットイン型の素材開発であり、産地から自信を持って顧客、そしてその先の消費者の皆様に訴求出来る物創りを行う事です。

「尾州・テキスタイル・カレッジ」はこのような世の中の流れを先読みし、提案型の商品を生み出す為の研修カリキュラムを作り上げて参ります。